【東京】路線別の家賃相場を徹底調査!お得で安い穴場路線とは!?

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通勤、通学に便利なように、東京都心に住みたいと考えている人は多いと思いますが、家賃が高くてなかなか住めない。という人はたくさんいると思います。

ただし、実際には東京都心へのアクセスが良いにもかかわらず、家賃が比較的安めな穴場スポットが存在します。

今回はそんな穴場スポット探しのためのファーストステップ、穴場物件を探すための路線選びについて書きたいと思います。

目次

1.路線や最寄駅で決まる、お得で安い家賃の賃貸選び

  • 1−1.家賃を抑えるための様々なポイント
  • 1−2.家賃を抑えるのに一番効果的なポイントは路線と最寄駅
  • 1−3.イメージで家賃が釣り上がるブランド路線、最寄駅にご用心

2.東京の各路線の家賃相場を徹底調査

  • 2−1.最高家賃駅 路線ランキング
  • 2−2.最低家賃駅 路線ランキング
  • 2−3.家賃高低差 路線ランキング
  • 2−4.家賃高低差と距離 路線ランキング
  • 2−5.家賃高低差と乗車時間 路線ランキング

3.路線別の家賃相場の分析ランキングまとめ

1.路線や最寄駅で決まる、お得で安い家賃の賃貸選び

家賃を安くするためのポイントは様々です。まず家賃を抑えるための様々なポイントを整理して、どのポイントを優先度高く置くかを考えてみましょう。

1−1.家賃を抑えるための様々なポイント

家賃に影響する要素にはどのようなものがあるのだろうということで、下記にまとめてみました。

<家賃に影響すると考えられる要素>

  • 建物のスペック
    • 部屋の広さ(専有面積)
    • 築年数(新築かどうか)
    • 日当たり
    • 採光部の向き
    • 駐車場の有無
    • 階数(2階以上かどうか)
    • トイレと風呂が別か
    • オートロックの有無
  • 立地
    • 駅やバス停からの距離
    • 店や商店街への距離
    • 大きな道路や路線からの距離
    • 治安
  • 最寄駅のスペック
    • 乗り入れ路線
    • 急行電車の停車の有無
  • その他
    • 過去に事件等の有無

など

それでは、このような要素の中でどの要素が最も家賃に影響しているのでしょうか?下記に回帰分析ツール会社のadelieが分析した結果を示します。吉祥寺駅の周辺の物件100件に対して各々の要素(一部)が家賃にどの程度影響するのかを調べたデータになります。

<家賃と各要素の相関性>

  • 駅から徒歩で1分遠くなるごとに394円安くなる。
  • 専有面積が1㎡広くなるごとに2,178円高くなる。
  • 築年数が1年古くなると783円安くなる。
  • 階数が1階高くなると1,671円高くなる。
  • オートロックが有ると無いよりも6,746円高くなる。
  • 新築物件だと12,413円高くなる。
  • 2階以上だと5,445円高くなる。

この結果から分かることは、上記要素の中で最も家賃に影響する要素と考えられるのは、「新築かどうか」という要素になります。その次に影響度の高いのは「オートロックの有無」そして、その次が「2階以上かどうか」「専有面積」と続きます。しかし、上記のどの項目よりも大きく家賃に影響する項目があります。それが、「最寄駅」や「その最寄駅にどのような路線が乗り入れているか」です。後述しますが、その他同じような条件であっても最寄駅が違うだけで、家賃が約10万円も変わる場合があります。

1−2.家賃を抑えるのに一番効果的なポイントは路線と最寄駅

それでは、どのような最寄駅の家賃がお得で安いのでしょうか?まず、基本的に言えることは都心から離れた駅ほど家賃が安いということです。そして、都心へのアクセスが良い路線が乗り入れているかどうかも重要になってきます。都心へのアクセスが悪い路線しか乗り入れていない最寄駅の物件や家賃が安くなる傾向にあります。しかし、これは一般的な傾向であり、実際の各々の通学・通勤経路は異なるため、その通学・通勤経路に合ったお得で家賃の安い穴場を探すことが可能です。よって、まず自分の通学・通勤経路を考えて、まずどのような最寄駅が良いかというのを考えることが、家賃を抑えるための最大のポイントになります。

1−3.イメージで家賃が上がるブランド路線、最寄駅にご用心

最寄駅や路線を考える際に、気をつけなくてはいけないことがあります。それは一部の路線や最寄駅は、都心からの距離や都心へのアクセスのしやすさ以外にブランド力によって家賃が上昇している路線、最寄駅が存在するということです。下記に2015年1月に住宅情報サイトSUUMOが調査した関東における住みたい駅ランキングをまとめます。

<人気駅ランキング>

  • 1位:吉祥寺駅
  • 2位:恵比寿駅
  • 3位:横浜駅
  • 4位:目黒駅
  • 5位:武蔵小杉駅
  • 6位:品川駅
  • 7位:中目黒駅
  • 8位:表参道駅
  • 9位:池袋駅
  • 10位:新宿駅
  • 10位:鎌倉駅

引用:住宅情報サイトSUUMO「住みたい駅ランキング(関東)」

このような多くの人が住みたい最寄駅は、都心に近い等の要素だけでなく、その人気によるブランド力によって、家賃が高くなる傾向にあるので、気を付けないといけません。

続いて、住宅情報サイトSUUMOが2014年に調査した首都圏における沿線ランキングを下記にまとめます。

<人気沿線ランキング>

  • 1位:JR山手線
  • 2位:東急東横線
  • 3位:JR中央線
  • 4位:JR京浜東北線
  • 5位:東急田園都市線
  • 6位:東京メトロ丸ノ内線
  • 7位:京王線
  • 8位:小田急線
  • 9位:東京メトロ銀座線
  • 10位:東京メトロ東西線

引用:住宅情報サイトSUUMO「住みたい沿線ランキング(関東)」

このような人気路線が乗り入れている最寄駅についても、ブランド力によって家賃が高くなる傾向にあるので、気を付けないといけません。とは言え、人気の街に住むことが優先順位高めの人もいると思いますので、とにかく家賃を抑えたい人はこの点ご注意ということで参考にしてもらえればと思います。

2.東京の各路線の家賃相場を徹底調査

それでは、実際にどの最寄駅、路線の家賃が高いのか、安いのかを住宅情報サイトHOME’sの家賃相場検索ページで徹底調査してみましたので、その結果をご紹介していきたいと思います。

参考:東京都の駅・路線の家賃相場を調べる(HOME’sサイト)

2−1.最高家賃駅 路線ランキング

まずは、各路線の中で最も家賃相場が高い駅の平均家賃(ワンルーム・1K・1DK)で、各路線をランキングしてみました。

図1:最高家賃駅 路線ランキング(※クリックすると拡大画像が閲覧できます。)

最高家賃駅 路線ランキング

第1位は、「東京メトロ半蔵門線」「東京メトロ南北線」「東京メトロ有楽町線」で最高家賃駅は「永田町」の151800円でした。第2位は、「東京メトロ丸ノ内線」「東京メトロ千代田線」で最高家賃駅は「国会議事堂前」の149600円。第3位は、「東京メトロ銀座線」で最高家賃駅は「赤坂見附」の144800円。第4位は、「東京メトロ副都心線」で最高家賃駅は「明治神宮前」の136800円。第5位は、「東急東横線」で最高家賃駅は「代官山」の132200円。第6位は、「ゆりかもめ」で最高家賃駅は「有明テニスの森」の131900円。第7位は、「都営大江戸線」で最高家賃駅は「青山一丁目」の129900円。第8位は「東京メトロ日比谷線」で最高家賃駅は「神谷町」の128000円。第9位は、「JR埼京線」「JR山手線」「JR湘南新宿ライン」で最高家賃駅は「恵比寿」の127600円。第10位は、「東京臨海高速鉄道(りんかい線)」で最高家賃駅は「品川シーサイド」の123800円という結果でした。以上TOP10まで見ましたが、「永田町」や「国会議事堂前」最寄駅の家賃はワンルーム・1K・1DKで約15万円!高過ぎですね。

これらTOP10の最寄駅に住める人は相当なお金持ちでしょう。また、ランキング下位の路線を見てみると最高家賃駅でも5万円台という路線もちらほらあります。ただし、これは東京都心まで一本で行くことができないということを表しています。やっぱり住むなら、都心へのアクセスもよく、家賃相場が安い最寄駅を探したいですよね。ということで、続いては逆に各路線の中で最も家賃相場が安い駅の路線ランキングをまとめてみましたのでご紹介します。

2−2.最低家賃駅 路線ランキング

続いて、各路線の中で最も家賃相場が安い駅の平均家賃(ワンルーム・1K・1DK)で、各路線をランキングしてみました。

図2:最低家賃駅 路線ランキング(※クリックすると拡大画像が閲覧できます。)

最低家賃駅 路線ランキング

第1位は、「JR総武本線」で最低家賃駅は「松尾」の25400円でした。第2位は、「東武伊勢崎線」で最低家賃駅は「和戸」の31600円。第3位は、「西武西武園線」で最低家賃駅は「西武園」の33600円。第4位は、「西武多摩湖線」「西武山口線」で最低家賃駅は「西武遊園地」の34200円。第5位は、「多摩モノレール」で最低家賃駅は「多摩動物公園」の34300円。第6位は、「東武東上線」で最低家賃駅は「高坂」の35400円。第7位は、「JR湘南新宿ライン(高海)」「JR高崎線」で最低家賃駅は「深谷」の36100円。第8位は、「JR東海道本線」で最低家賃駅は「二宮」の36200円。第9位は、「小田急小田原線」で最低家賃駅は「座間」の36500円。第10位は、「JR中央線」「JR青梅線」で最低家賃駅は「東青梅」の36700円という結果でした。

先ほどの最高家賃駅と最低家賃駅の家賃を比べると約13万円の差がありますね。最寄駅でこれだけの差がつくのですから、やはり、家賃を抑えたい方は、まず最寄駅を決めることから始めることをおすすめします。

2−3.家賃高低差 路線ランキング

それでは、続いては各路線において最高家賃駅と最低家賃駅の家賃高低差における路線別ランキングです。この高低差が高い路線は都心へ1本でアクセスでき、かつ家賃が安い穴場の駅を擁している可能性があるということになります。それでは見ていきましょう。

図3:家賃高低差 路線ランキング(※クリックすると拡大画像が閲覧できます。)

家賃高低差 ランキング

まず第1位は、「東京メトロ千代田線」で最高家賃駅「国会議事堂前」、最低家賃駅「北綾瀬」の家賃高低差は、93100円でした。第2位は、「JR湘南新宿ライン(高海)」で最高家賃駅「恵比寿」、最低家賃駅「深谷」の家賃高低差は91500円。第3位は、「東京メトロ有楽町線」で最高家賃駅「永田町」、最低家賃駅「地下鉄成増」の高低差は90700円。第4位は、「東京メトロ南北線」で最高家賃駅「永田町」、最低家賃駅「西ヶ原」の家賃高低差は86100円。第5位は、「JR湘南新宿ライン(宇須)で最高家賃駅「恵比寿」、最低家賃駅「栗橋」の家賃高低差は84400円。第6位は、「JR東海道本線」で最高家賃駅「新橋」、最低家賃駅「二宮」の家賃高低差は81700円。第7位は、「JR埼京線」で最高家賃駅「恵比寿」、最低家賃駅「南古谷」の家賃高低差は80800円。第8位は、「東急田園都市線」で最高家賃駅「渋谷」、最低家賃駅「つきみ野」の家賃高低差は78900円。第9位は、「JR総武本線」「東急東横線」で最高家賃駅「新日本橋」「代官山」、最低家賃駅「松尾」「妙蓮寺」の家賃高低差は76700円。第10位は、「東京メトロ丸ノ内線」で最高家賃駅「国会議事堂前」、最低家賃駅「方南町」の家賃高低差は76100円という結果でした。

この高低差が大きいほど、1本で都心にアクセスでき、かつ安い家賃で暮らすことができるということです。ただ、もう一点重要な観点があります。1本で都心にアクセスできたとしても、どのくらいの距離、時間がかかるのかという点です。

2−4.家賃高低差と距離 路線ランキング

それでは、続いては各路線において最高家賃駅と最低家賃駅の距離を家賃高低差により金額に換算して、どの路線が都心に短い距離でアクセス可能かつ家賃の安い駅を擁しているかというのを見てみたいと思います。各路線の最高家賃駅と最低家賃駅の家賃高低差をその2つの駅の距離で割ることで、その路線が1km進むのにどの程度の家賃高低差があるかを指標として、ランキングにまとめています。要するに家賃高低差/距離の数値が大きいほど、都心に近く、家賃も安い駅を擁しているということです。(そもそも都心へ1本ではアクセスできないいくつかの駅については、このランキングから除外しています。)

図4:家賃高低差と距離 路線ランキング(※クリックすると拡大画像が閲覧できます。)

家賃高低差と距離 路線ランキング

第1位は、「東京臨海高速鉄道(りんかい線)」で家賃高低差/距離は23688円/kmでした。1km進むのに家賃の高低差が23688円あるということです。ものすごい差ですね。第2位は、「東京メトロ南北線」で家賃高低差/距離は8786円/km。第3位は、「日暮里・舎人ライナー」で家賃高低差/距離は8600円/km。第4位は、「東京メトロ丸ノ内線」で家賃高低差/距離は7461円/km。第5位は、「東急池上線」で家賃高低差/距離は6734円。第6位は、「東武亀戸線」で6250円。第7位は、「東京メトロ銀座線」で家賃高低差/距離は5951円/km。第8位は、「東急大井町線」で家賃高低差/距離は5875円/km。第9位は、「東京メトロ半蔵門線」で家賃高低差/距離は5701円/km。第10位は、「東京メトロ有楽町線」で家賃高低差/距離は5304円/kmという結果でした。

「東京臨海高速鉄道(りんかい線)や「日暮里・舎人ライナー」「東武亀戸線」「東急大井町線」については、停車駅がマイナーな駅が多いという点があり、通学や通勤先の最寄駅によってお得ではない場合も多いと思いますが、その他ランキング上位の路線については都心の主要駅を停車駅に擁し、お得な路線と言えると思います。

2−5.家賃高低差と乗車時間 路線ランキング

最後は、各路線において最高家賃駅と最低家賃駅の間の乗車時間を家賃高低差により金額に換算して、どの路線が都心に短い時間でアクセス可能かつ家賃のの安い駅を擁しているかというのを見てみたいと思います。各路線の最高家賃駅と最高家賃駅と最低家賃駅の家賃高低差をその2つの駅間の乗車時間で割ることで、その路線が1分進むのにどの程度の家賃高低差があるのかを指標としてランキングにまとめています。要するにこちらも家賃高低差/乗車時間の数値が大きいほど、都心に近く、家賃も安い駅を擁していることになります。(そもそも都心へ1本ではアクセスできないいくつかの駅については、このランキングからは除外しています。)

図5:家賃高低差と乗車時間 路線ランキング(※クリックすると拡大画像が閲覧できます。)

家賃高低差と乗車時間 路線ランキング

第1位は、「東京臨海高速鉄道(りんかい線)で家賃高低差/乗車時間は12633円/分でした。1分進むのに家賃の高低差が12633円あるということです。第2位は、「東京メトロ南北線」で家賃高低差/乗車時間は4783円/分。第3位は、「日暮里・舎人ライナー」で家賃高低差/乗車時間は3686円/分・第4位は、「東京メトロ丸ノ内線」で家賃高低差/乗車時間は3459円/分・第5位は、「東急池上線」で家賃高低差/乗車時間は3315円/分。第6位は、「東京メトロ半蔵門線」で家賃高低差/乗車時間は、3017円/分・第7位は、「東京メトロ千代田線」で家賃高低差/乗車時間は3003円/分。第8位は、「東京メトロ有楽町線」で家賃高低差/乗車時間は2926円/分。第9位は、「東京メトロ副都心線」で家賃高低差/乗車時間は2912円/分。第10位は「東京メトロ東西線」で家賃高低差/乗車時間は2813円/分という結果でした。

こちらについても、「東京臨海高速鉄道(りんかい線)や「日暮里・舎人ライナー」については、マイナーめの駅が多いという点があり、通学や通勤先の最寄駅によってお得ではない場合も多いと思いますが、その他ランキング上位の路線については都心の主要駅を停車駅に擁し、お得な路線と言えるでしょう。

3.路線別の家賃相場の分析ランキングまとめ

このように、各路線の家賃相場について、最高家賃や最低家賃だけではなくその家賃高低差と距離、乗車時間との関係性も分析することで、新たな視点でのお得な路線が見えてきますね。特に距離よりも実際に通学や通勤においては乗車時間が重要になるので、家賃高低差/乗車時間のランキングはお得な穴場最寄駅を見つけるのに、より有用な情報となるでしょう。

今回の分析から分かることは、家賃高低差/乗車時間ランキング上位において、多くの東京メトロの路線が含まれているということです。例えば、「東京メトロ南北線」の「西ヶ原」は家賃相場の最も高い「永田町」に18分の乗車時間で着くのにもかかわらず、家賃相場は65700円です。また「東京メトロ南北線」の「南行徳」は家賃相場122800円の「九段下」に24分の乗車時間に着くのにもかかわらず、家賃相場は55300で5万円代となっています。これらの路線は穴場発掘の狙い目路線になるでしょう。そして、東京メトロ以外にも、「京王井の頭線」や「東急東横線」「都営大江戸線」なども穴場の駅がありそうです。ぜひ、皆さんが家賃相場の安い物件を見つける際にはこれらの路線別ランキングデータがご参考になれば嬉しいです。また、各路線の穴場駅の調査に関する記事は別でアップしたいと思います。

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