引越し料金が安いオススメの時期とは?【徹底調査】

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以前、物件探しに関する記事「家賃が安い時期とは?物件探しのベストシーズン【徹底調査】」について書きましたが、今回は引越しの安い時期について記事を書きたいと思います。

引越し料金もピーク時とそうでない時期を比べると1.5〜2倍程度料金が違ったりしますから、もし直近で引越しを考えている方は、ぜひこの記事を参考にしていただき、可能な限り費用を抑えていただければと思います。

目次

1.引越し料金が安くなる時期とは?

  • 1-1.1月は引っ越す人が少なく、引越し料金も安め
  • 1-2.2月から徐々に引越し料金は高くなり始め、1年通してのピークは3〜4月
  • 1-3.5月はGW明けから引越し料金が下がり始め、6月はもっと安くなる
  • 1-4.7〜8月は夏休みを利用して引っ越す人が急増、引越し料金も急上昇
  • 1-5.9〜10月は転勤需要で引越し料金がやや高い、11月は一気に安く
  • 1-6.12月は年末に引越し料金が急上昇

2.月別の引越し料金の相場について

3.月初の方が引越し料金は安くなる?

4.引越し料金が安くなる曜日は?

5.引越し料金が安くなる時間帯とは?

6.仏滅だと引越し料金は安くなる?

7.引越し料金が安いおすすめの引越し時期

8.まとめ

1.引越し料金が安くなる時期とは?

引越し料金が安くなる時期とは、どんな時期なのでしょうか?別記事「家賃が安い時期とは?物件探しのベストシーズン【徹底調査】」で書きました通り、家賃が安くなる時期というのは「物件を探す人が少ない時期」です。つまり需要と供給のバランスで供給が上回っている場合に安くなるという一般的なメカニズムですね。今回の引越し料金が安くなる時期についても同様に考えますと、「引越しする人が少ない時期」が「引越し料金が安い時期」ということになります。それでは、「引越しする人が少ない時期」というのはいつでしょうか?下図に月ごとの「物件探す人」と「引越しする人」と「引越し料金」の関係をまとめました。

図1:月別の「物件探す人」と「引越しする人」と「引越し料金」の関係

月別の「物件探す人」と「引越しする人」と「引越し料金」の関係

1-1.1月は引っ越す人が少なく、引越し料金も安め

1月は物件を探し始める人はやや多いですが、実は引越しする人は少ないです。その理由としては、正月明けていきなり引越しする人があまりいないというのもありますし、そもそも12月に物件を探す人が少ないため、1月は引越し先がまだ決まっていない人が多いからだと考えられます。

1-2.2月から徐々に引越し料金は高くなり始め、1年通してのピークは3〜4月

1月に物件を探す人は増えてきますので、2月になると徐々に引越しする人も増え、引越し料金も徐々に上がってきます。そして3月に入るとさらに引っ越す人は増え、3月15日以降あたりから引越しのピーク時期に突入します。3月15日〜4月20日頃までが年間通して最も引越しが多いピーク時期になり、引越し料金も一気に最高値レベルに達します。

1-3.5月はGW明けから引越し料金が下がり始め、6月はもっと安くなる

4月の後半になってくると引越し件数も少し減少してきますが、5月に入るとご存知「ゴールデンウィーク」という大型連休がありますよね。このゴールデンウィークの間は3〜4月と同じくらい引越し料金が高くなります。しかし、ゴールデンウィークが明けると、一気に引越しをする人が少なくなり引越し料金も下がってきます。そして、6月になるとさらに引越しする人は少なくなり、引越し料金もさらに下がります。

1-4.7〜8月は夏休みを利用して引っ越す人が急増、引越し料金も急上昇

6〜8月にかけては物件を探す人も少ないため、7月も8月も引越しする人も少ないと思う方が多いかと思いますが、実は7〜8月は引越しする人が急増する時期です。その理由は、夏休みを利用して引越しする人が増えるからです。特にファミリータイプの引越しが多く、4月からお父さんの転勤が決まったものの、いきなり家族全員は引越しできない場合に、まずはお父さんだけ先に転勤先に行って、残りの家族はこの夏休みで引越しをするというケースが結構多いのです。ただし、7〜8月でも引越し料金が安い穴場のタイミングがあります。それは「お盆」です。「お盆はご先祖様が家に帰ってくる日なのに、そんな日に引越しなんて縁起でもない」という風習に習って、お盆に引っ越すのを避ける人が多いのが現状です。

1-5.9〜10月は転勤需要で引越し料金がやや高い、11月は一気に安く

9月に入ると9月末から転勤の時期になりますので、9月末〜10月は引越しする人が増えます。よって、引越し料金も上がります。しかし、11月に入ると引っ越す人も減って、また引越し料金は安くなります。

1-6.12月は年末に引越し料金が急上昇

12月は、物件を探す人も少ないし、引越しする人も少ないと思われる方も多いと思いますが、12月の中旬以降、特に20日以降はお休みに入る方も多く、このタイミングで引越しする人は急増します。よって年末は引越し料金が上昇する傾向にあります。

2.月別の引越し料金の相場について

月別の引越し料金の変動の仕方は大体掴めてきたところで、月別の引越し料金のおおよその全国平均相場を見てみたいと思います。下図はSUUMOが引越し経験者2万人を対象としてアンケートをとった結果をまとめたものです。

図2:月別の引越し料金(全国平均相場)

月別の引越し料金(全国平均相場)

引用:【SUUMO引越し】みんなの引越し実態調査 引越し時期は「9月・上旬・祝日・17時」が安い!? | 引越し見積もり

やはり、3〜4月、7〜8月あたりの引越し料金がグッと上がっているのが分かります。ただし、図2の場合単身者の引越しとファミリータイプの引越しが一緒になってしまっているため、回答者の家族の規模等によっても引越し料金が変動し、月別で純粋に比較しづらいものになっているかもしれません。よって、図3に月別の単身者のみの引越し料金の相場が分かるデータをご紹介します。こちらのデータは価格.comが調査したものになります。

図3:月別の引越し料金相場(単身・家族別)

月別の引越し料金相場(単身・家族別)

引用:価格.com – 引越し料金が安くなる時期はいつ頃?|引越し手続き完全ガイド

図3より、単身の引越し料金相場を見るとやはり、3〜4月、7〜8月の引越し料金相場が高いことが分かります。また、11月は引越し料金が最も安くなっており、ピークの3月と比べると約1/3程度になっていることが分かります。続いて、ファミリータイプの引越し料金相場を見てみると、こちらも3〜4月が引越し料金のピークには変わりありませんが、次に多いのは9〜10月あたりで、単身の引越しでは最も引越し料金が安かった11月が9〜10月と同等の引越し料金相場になっていることが分かります。おそらくファミリータイプの場合、転勤で9〜11月に引越しをする人が多いためこのような結果になっていると考えられます。

しかし、図1と図2、3を見比べてみると3〜4月の引越し料金がとても高く、その他なんとなく図1の傾向があるのは分かるが、一概に3〜4月以外のこの月が高いというのは言えないということも見えてきます。では、月だけでは分からないその他の引越し料金の変動要素についてこれから紹介していきたいと思います。

3.月の上旬の方が引越し料金は安くなる?

1ヶ月の中でも、上旬と中旬と下旬ではどのタイミングの引越し料金が安いのでしょうか?下図にSUUMOが調べたデータを紹介します。このデータによると上旬と中旬はほぼ同じ金額相場ですが、下旬は上旬、中旬に比べて引越し料金相場が上がっています。この理由としては、引っ越す要因となる入学や転職、転勤等は大体月の初めがスタート時期になることが多いため、そのスタートに備えて月末に引越しをする人が多いからです。

図4:1ヶ月の中のタイミング別引越し料金(全国平均相場)

1ヶ月の中のタイミング別引越し料金(全国平均相場)

引用:【SUUMO引越し】みんなの引越し実態調査 引越し時期は「9月・上旬・祝日・17時」が安い!? | 引越し見積もり

4.引越し料金が安くなる曜日は?

続いて、引越し料金が安くなる曜日は何曜日でしょうか?引越し料金が安くなる曜日は、これは言わずもがなかと思いますが、当然、土曜・日曜・祝日等の休日は引越しする人が多いです。しかし平日であれば大丈夫かというとそうではなく、休日の前日の平日は引越しする人が多いので、休日の前日ではない平日の引越し料金が安くなる傾向にあると言えるでしょう。しかし、SUUMOが調べた下図のデータを見てみると、平日と土日の引越し料金相場に大きな違いがないことが分かります。もしかするとこの曜日の要素はそこまで大きな価格差には繋がらないのかもしれません。

図5:曜日別の引越し料金(全国平均相場)

曜日別の引越し料金(全国平均相場)

引用:【SUUMO引越し】みんなの引越し実態調査 引越し時期は「9月・上旬・祝日・17時」が安い!? | 引越し見積もり

5.引越し料金が安くなる時間帯とは?

引越しが集中する時間はずばり午前中の早めの時間帯です。引越しされる方は皆さん、荷物の運び出しが終わったら、引越し先に移動して新住居に荷物を運び入れたり、荷物を開けて新しい生活の準備をしなくてはならないので、なるべく午前中の早めの時間からの引越しを希望するのです。よって、引越し料金を安くしたい場合には午後以降の時間にすると良いでしょう。

実際に下図のSUUMOが調べたデータによると朝9時以前であれば引越し料金の全国平均が11万円を超えているのに対して、午後は基本的に6万円台と約1/2程度になっています。

図6:時間帯別の引越し料金(全国平均相場)

時間帯別の引越し料金(全国平均相場)

引用:【SUUMO引越し】みんなの引越し実態調査 引越し時期は「9月・上旬・祝日・17時」が安い!? | 引越し見積もり

6.仏滅だと引越し料金は安くなる?

最近では気にしない人も増えてきていますが、引越しにおいても「六曜(大安・仏滅・先勝・友引、先負、赤口)」の縁起の良い日を選んだほうが良いと考える人は存在します。つまり、仏滅には引越しはせず、大安や友引を引越し日に選ぶ人がまだまだいるということです。よって、仏滅の日は大安や友引の日に比べて引越し件数が少なく、引越し料金が安くなる傾向にあるようです。

しかし、仏滅を選ぶのはなんだか気がひけるという人のために参考情報を。実は六曜と同じようにその日の吉凶を表す基準として「十二直(建、除、満、平、定、執、破、危、成、納、開、閉)」というものがあるのはご存知でしょうか?この十二直で最吉日は「建」なのですが、六曜で見ると「仏滅」の日が十二直で見ると「建」にあたる日もあるのです。つまりどこまでこれらの基準を信じるかはあなた次第ということです。

7.引越し料金が安いおすすめの引越し時期

以上より、引越し料金を安く抑えるのにおすすめの引越し時期は、「5月GW明け〜6月、11月の平日の午後」だと考えられます。5月〜6月に引っ越す場合には、引越しのピークを迎える3〜4月に物件選びをして、11月に引っ越す場合にはもう1つの引越しのピークである7〜8月または転勤時期の9〜10月に物件選びをすると良い物件も見つかり、引越し料金も安く、ベストなタイミングと言えるでしょう。(引っ越す人が多い時期というのは、今まで住んでいた家を出て行く人が多いということになるので、優良な物件が放出され、良い物件に巡り会いやすくなります。)

8.まとめ

今回は引越し料金の安くなる時期についてまとめてみましたが、いかがでしたでしょうか?前述の通り、「5月GW明け〜6月、11月の平日の午後」が引越し料金を安く抑えることができる時期としてはオススメです。ただし、このように月別や時間帯、曜日別等によって、引越し料金がどのように変動するかの一般的な傾向はあるものの、最終的な金額感は各引越し業者のスケジュール状況によって左右されるため、これらの一般的な傾向を踏まえた上で、引越し業者にある特定の希望期間内で最も引越し料金が安い日はいつですか?と聞くのが引越し料金を安く抑える方法としては確実だと思います。

また、引越し料金を安く抑えるためには時期だけではなく、様々なテクニックやポイントが存在しますので、そちらは別記事でまた書きたいと思います。

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