倹約とは?お金持ちに学ぶ、お金が貯まる7つの倹約の心得

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お金を貯めるのに「倹約」は大事ですよね。ただし、無理な「節約」はおすすめできません。ここで、「ん?倹約と節約って何か違うの?」という方がいると思います。私からすると、この二つの言葉には違いがあると思っています。私がお金を貯めるためにおすすめしたいのは「倹約」の方です。

「倹約」について調べていくと、意外にも多くのお金持ちが「倹約」を実践していることに気づきます。「倹約」は資産を守り、蓄えていく上で重要であるということが、このような事実からも分かります。

今回の記事では、私の考える「倹約」と「節約」の違いをご説明した上で、「お金が貯まる倹約の心得」をまとめています。この心得は、お金持ちが実践する「倹約」の実態に基づき、まとめています。実際この心得によって、私は毎月着実に貯蓄を増やすことができています。是非、これらを参考にしていただき、今日から「倹約生活」をはじめてみましょう。

目次

1.倹約とは?節約との違いとは?

2.お金持ちの倹約の実態

  • 2−1.ビル・ゲイツ氏の倹約
    • 2−1−1.飛行機はエコノミークラス
    • 2−1−2.クレジットカードは緑色の通常アメックスカード
    • 2−1−3.ホテルは寝る場所とネットアクセスできればよい
    • 2−1−4.スーパーで5割引のレーズンパンに興奮
  • 2−2.ウォーレン・バフェット氏の倹約
    • 2−2−1.50年前に買った郊外の家に住み続け、今の愛車はスバル
    • 2−2−2.クレジットカードは緑色の通常アメックスカード
    • 2−2−3.車のナンバープレートに「Thrifty(倹約)」の文字
  • 2−3.カルロス・スリム・ヘル氏の倹約
    • 2−3−1.車は自分で運転する
    • 2−3−2.38年前に購入した家にずっと暮らしている
  • 2−4.イングヴァル・カンプラード氏の倹約
    • 2−4−1.飛行機はエコノミークラス、ホテルは標準レベル
    • 2−4−2.来日して行ったレストランはYOSHINOYA
    • 2−4−3.愛車は20年も乗り続けているボルボ
  • 2−5.宗慶後氏の倹約
    • 2−5−1.個人的な支出は1日あたり平均約2,000円
    • 2−5−2.食事は社員食堂
  • 2−6.アメリカの昔の大富豪 ジョン・モーレー氏の倹約
  • 2−7.米国1万人以上の億万長者への調査から見える「億万長者の驚くべき倹約の実態」
    • 2−7−1.億万長者の約半数が約18,000円以上の腕時計を買ったことがない
    • 2−7−2.平均的な億万長者が買ったことのある一番高いスーツは、1着約31,000円
    • 2−7−3.億万長者の約半数が約11,000円以上の靴を買ったことがない
    • 2−7−4.億万長者の約37%は中古車を買っている
    • 2−7−5.平均して収入の15%を貯蓄に回している
  • 2−8.お金持ちは、本当にお金が必要な時のために、倹約をしている

3.お金が貯まる7つの倹約の心得

  • 3−1.「欲しい」ではなく「必要」なものにお金を使う
  • 3−2.ものは機能で選ぶ
  • 3−3.ものは大事に長く使う
  • 3−4.些細な出費に細心の注意を払う
  • 3−5.誘惑を遠ざける
  • 3−6.部屋は綺麗に、シンプルに
  • 3−7.クレジットカードは年会費のかからない普通のカード

4.まとめ

1.倹約とは?節約との違いとは?

「倹約」とは、三省堂 大辞林によると下記とあります。

倹約:金や物を無駄遣いしないように努める・こと(さま)。

「大辞林」(三省堂)

では、「節約」との違いは何でしょうか?「節約」とは三省堂 大辞林によると下記とあります。

節約:無駄をはぶいて,切り詰めること。

大辞林(三省堂)

「倹約」と「節約」の違いは、「切り詰める」という部分でしょう。「節約」は、無理をして食費などの必要なお金も切り詰めるような印象があります。そのような理由から「節約」は大変というイメージになりがちで、長続きもしないのかもしれません。でも「倹約」は違います。「倹約」とは不必要なことにお金を使わないということです。必要な食費を削る必要はありません。不必要な食費をかけないようにすれば良いのです。

とはいえ「必要ないもの買ってしまうんだよね~」という方は多いと思いますので、次に倹約生活の実践を後押しする「お金持ちの倹約の実態」をまとめました。フォーブスの世界長者番付にもランクインするような大金持ちも倹約しているという実態を知れば、やる気が出てくるものです。

2.お金持ちの倹約の実態

倹約を実践している人の情報を収集していくと、意外にも多くのお金持ちが倹約生活を送っていることに気づきます。特に、フォーブスの世界長者番付のトップ10に毎年入るような億万長者の倹約ぶりには驚かされます。そして、そのような倹約生活がしっかりと財産を築き、守っていくために大事なんだということを思い知ります。それでは、お金持ちの倹約の実態をご紹介しましょう。

2−1.ビル・ゲイツ氏の倹約

写真1:ビル・ゲイツ氏

まずは、マイクロソフト創業者でフォーブス世界長者番付一位(2014年版)のビル・ゲイツ氏の有名な倹約ぶりをご紹介しまます。「資産額約7.6兆円の大金持ちが、倹約をしているのか?」と思うかもしれませんが、しっかり倹約しているようです。

2−1−1.飛行機はエコノミークラス

ビル・ゲイツ氏は飛行機に乗る際には、極力エコノミークラスを利用することで有名です。ビル・ゲイツ氏が来日した際に、日本法人スタッフからファーストクラスのチケットを渡されると「日本のマイクロソフトは無駄遣いする会社なのか!?」と激怒したらしいです。本人曰く、「ファーストクラスでもエコノミークラスでも到着する時間は同じなんだから、無駄なお金は使うな。」ということらしいです。

2−1−2.クレジットカードは緑色の通常アメックスカード

世界一位の大金持ちなら、もちろんあの有名なブラックカードを持っていると思われる方が多いでしょう。しかし、実際にビル・ゲイツ氏が使っているクレジットカードはアメリカンエキスプレスの通常カードである通称「グリーンカード」です。

写真2:アメリカンエキスプレス グリーンカード

2−1−3.ホテルは寝る場所とネットアクセスできればよい

ビル・ゲイツ氏はホテルに泊まる際も、部下が用意したホテルの部屋をみて「こんな大きな部屋はもったいない。寝る場所とネットアクセスできればそれでいい。」と言うことが多いようです。

2−1−4.スーパーで5割引のレーズンパンに興奮

ビル・ゲイツ氏はある日の朝、シアトルで安いと有名な某スーパーマーケットにメリンダ夫人と出掛けたそうです。そして二人がお店に入った瞬間、ビル・ゲイツ氏は衝撃を受けました。「レーズンパン50%引き!!」あまりの値引率に興奮したそうです。そして、レーズンパンをじっくり見た後、夢でないことを確信し、それを買い、彼は奥さんにこう言ったそうです。「メリンダ、噂通りこの店はすごかったね。僕は本当に気分がいい。だって今日は無駄なお金を使わずに済んだんだからね」。

2−2.ウォーレン・バフェット氏の倹約

写真3:ウォーレン・バフェット氏

投資をやっている方は特にご存知かとおもいますが、次はバークシャー・ハサウェイの会長兼CEOのウォーレン・バフェット氏の驚くべき倹約ぶりを紹介します。ウォーレン・バフェット氏もフォーブス長者番付4位(2014年版)で、資産額約5.82兆円の大金持ちです。

2−2−1.50年前に買った郊外の家に住み続け、今の愛車はスバル

大金持ちの家をイメージすると、宮殿のような家を想像しがちですが、ウォーレン・バフェット氏は1958年に約3万ドル(250万円くらい)で買った郊外のいたって普通の家に住み続けています。そして、大金持ちの車といえば高級外車のイメージですが、こちらもいたって普通の車に乗っています。現在の愛車は2015年モデルのスバルのアウトバックのようです。その前は8年前に購入したキャデラックを愛用していたとのことです。

2−2−2.クレジットカードは緑色の通常アメックスカード

ウォーレン・バフェット氏はアメリカンエキスプレスの大株主でもありますが、使っているのはビル・ゲイツ氏と同様にアメックスの通常カードのようです。以前、アメリカンエキスプレスからブラックカードが送られてきたそうですが、初年度無料で2年目以降は年会費がかかるということで、送り返したようです。

2−2−3.車のナンバープレートに「Thrifty(倹約)」の文字

ウォーレン・バフェット氏の車のナンバープレートには「Thrifty(倹約)」という文字が書かれているらしいです。

2−3.カルロス・スリム・ヘル氏の倹約

写真4:カルロス・スリム・ヘル氏

カルロス・スリム・ヘル氏は、メキシコの実業家で、テルメックス、テルセル、アメリカ・モービル等を所有し、「メキシコの通信王」と呼ばれています。フォーブス世界長者番付2位(2014年版)で資産額約7.2兆円の大金持ちです。

2−3−1.車は自分で運転する

7.2兆円もの資産があれば、運転手は何人でも雇えるとおもいますが、カルロス・スリム・ヘル氏は、運転手は雇わず自分で車を運転するようです。

2−3−2.38年前に購入した家にずっと暮らしている

カルロス・スリム・ヘル氏は倹約を重んじ、豪邸には全く興味がなく、38年前に購入した家にずっと暮らしているようです。

2−4.イングヴァル・カンプラード氏の倹約

写真5:イングヴァル・カンプラード氏

次は、イケアの創業者のイングヴァル・カンプラード氏の倹約ぶりをご紹介しましょう。

2−4−1.飛行機はエコノミークラス、ホテルは標準レベル

3年前にイングヴァル・カンプラード氏が来日した際の飛行機はエコノミークラス、ホテルは標準レベルのホテルを利用したそうです。

2−4−2.来日して行ったレストランはYOSHINOYA

イングヴァル・カンプラード氏が来日した際に、日本法人社長が夕食のお伺いをたてたところ、「吉野家に行きたい」と即答したそうです。

2−4−3.愛車は20年も乗り続けているボルボ

イングヴァル・カンプラード氏が愛用している車は、もう約20年も乗り続けている93年製のボルボ240のようです。

2−5.宗慶後氏の倹約

次は、世界5位の飲料メーカー杭州娃哈哈集団創業者の宗慶後氏についての倹約ぶりを紹介しよう。

2−5−1.個人的な支出は1日あたり平均約2,000円

宗慶後氏の資産額は約6,600億円は下らないと推定されにもかかわらず、個人的な1日あたりの支出は平均約2,000円らしいです。

2−5−2.食事は社員食堂

「個人的な支出が1日あたり平均約2,000円って、こんなにお金を持っている人だったら食事代だけで超えちゃうでしょう。」と思う方もいると思いますが、宗慶後氏は食事を社員食堂で取るようです。それであれば1日平均約2,000円もうなずけます。

2−6.アメリカの昔の大富豪 ジョン・モーレー氏の倹約

倹約について調べる中で、アメリカの昔の大富豪の興味深いストーリーがあったので紹介します。アメリカの大富豪ジョン・モーレーという人の話です。

ジョン・モーレー氏はいつものように書斎で読書をしていました。老眼で視力が弱ってきていたため、ろうそく2本をつけて読書をしていました。すると、あるお客さんが訪ねてきました。頼みごとがあるとのことだったので部屋に通すと、ジョン・モーレー氏はろうそくを1本消してから、椅子に座りました。お客さんは、ろうそくを消す光景を見てたじろぎました。なぜなら、彼は学校の維持費の寄付のお願いに来たのにもかかわらず、ろうそく1本を節約するようでは、寄付など頼んでも無駄だと思ったからです。彼はこう切り出しました。「実は私の学校の維持費が不足しており、寄付をいただけないかとお伺いしたのですが、、、」するとジョン・モーレー氏はこう言いました。「わずかですが、10万ドルだけ寄付をさせていただきましょう」お客さんは一瞬言葉を疑いました。するとジョン・モーレー氏はそれを察してこう付け加えました。「本を読むには2本のろうそくが必要ですが、こうしてお話しするだけなら、ろうそくは1本で十分です。」。「このように、わずかな無駄もなくすように努めてきましたので、今回の寄付もすることができるのですよ。」と穏やかに彼は言ったそうです。

2−7.米国1万人以上の億万長者への調査から見える「億万長者の驚くべき倹約の実態」

お金持ちの倹約について、米国1万人の億万長者の調査結果からまとめた本である「となりの億万長者-成功を生む7つの法則」(トマス・Jスタンリー、ウリリアム・D.ダンコ著)。この本から、お金持ちの倹約ぶりを象徴する内容をいくつかピックアップしてまとめました。データをもって、改めて億万長者の倹約ぶりを紹介されると、「自分よりもお金を使っていない」というような驚きもあり、とても衝撃的な内容になっています。この本は、是非読んでみることをおすすめします。

2−7−1.億万長者の約半数が約18,000円以上の腕時計を買ったことがない

億万長者であれば、何千万円の時計をしているかと思いきや、安めのビジネス時計程度のものしか買ったことがないようです。確かに約18,000円程度の時計であれば、機能的にも質的にも十分長持ちすると思います。それ以上の値段をかけたからといって、その付加価値は必要ないと言われたら、そうなのかもしれませんね。

2−7−2.平均的な億万長者が買ったことのある一番高いスーツは、1着約31,000円

億万長者であれば、何十万もするオーダーメイドのスーツしか買わないと思っていましたが、1着約3万円程度のスーツを買っているんですね。これも確かにこれ以上の値段をかけたからといって、それ以上の付加価値は必要ないというラインなのかもしれません。

2−7−3.億万長者の約半数が約11,000円以上の靴を買ったこととがない

靴に関しては、億万長者の約半数が約11,000円以上の靴を買ったことがないという結果が出たそうです。さらに、約24,000円以上の靴を買ったことがあるのはわずか約1割という結果も出たそうです。これもかなり衝撃的な事実です。ただし、これも確かに1万円の靴であれば十分な気がします。これ以上の値段の靴の必要性はないと言われたらそんな気もしますね。

2−7−4.億万長者の約37%は中古車を買っている

日本では「新車信仰」が強いですが、米国の億万長者の約37%は中古車を買っているようです。彼らからすれば、中古の方がお得で、新車である必要性は低いということなのでしょう。さらに、平均的な億万長者は、一番高い車に約230万円使っているという調査結果も出ています。確かに先ほど挙げたウォーレン・バフェット氏のスバルのアウトバックに乗っているという話や、イングヴァル・カンプラード氏のボルボ240を20年使い続けているという話を聞くと、車についてもそこまでお金をかけていないような気がします。

2−7−5.平均して収入の15%を貯蓄に回している

億万長者は平均して収入の15%を貯蓄に回しているようです。以前書いた記事「確実に貯まる!20代の貯金を成功に導く9つの手順【決定版】」でも「毎月の手取りの2割は貯蓄に回そう」と書きましたが、億万長者も着実に毎月貯蓄をしているということですね。

2−8.お金持ちは、本当にお金が必要な時のために、倹約をしている

これらの話からわかる通り、お金持ちは無駄なことにお金を使わず、本当にお金が必要なときに備えています。お金持ちがこのように倹約しているのですから、我々も倹約していかないとまずいですよね(苦笑)。早速、今日から倹約していきましょう。

3.お金が貯まる7つの倹約の心得

上記のお金持ちの実態から、「お金が貯まる7つの倹約の心得」をまとめました。私も昔はなかなか倹約することができていませんでしたが、この心得をまとめ、常に意識することで無理なく倹約生活を始められました。皆さんも是非、今日からこの心得を胸に刻んで、倹約生活に取り組んでみてください。

<お金が貯まる7つの倹約の心得>

  1. 「欲しい」ではなく「必要」なものにお金を使う
  2. ものは機能で選ぶ
  3. ものは大事に長く使う
  4. 些細な出費に細心の注意を払う
  5. 誘惑を遠ざける
  6. 部屋は綺麗に、シンプルに
  7. クレジットカードは年会費のかからない普通のカード

3−1.「欲しい」ではなく「必要」なものにお金を使う

買いたいものが出てきた時には、絶対にまず自問しましょう。「なぜ買いたいのか?これがないとダメか?これがないと生きていけないか?」。すると冷静になることができ、衝動買いを抑えることができるようになってきます。「欲しい!」という気持ちだけでものを買うと、後々後悔することが多いと思います。何かを買うときは「必要かどうか」を自問自答してから、必要であれば買うようにしましょう。

3−2.ものは機能で選ぶ

ものの値段は、原価と利益で構成されています。原価は同じような材料を使っていればほぼ変動することはないでしょう。ただし厄介なのは利益です。利益の中には人件費等が含まれていますが、最も厄介な要素はブランド費です。ただのボストンバックであれば、約1万円で買えるのにもかかわらず、ルイ・ヴィトンのロゴマークが入っているだけで約50万円します。つまりブランド費は49万円です。このブランド費があなたにとって、生きるために絶対必要な支出なのか考えてみてください。生きるというだけであれば必要ないはずです。ただし、この「ブランド」というのは強力なもので、どうしても人間は「ブランド」に踊らされてしまいます。この誘惑に勝つためにも、まず「ものは機能で選ぶ」ということを強く意識することが大事です。まず「ブランド」ではなく、自分に必要な機能を考え、その機能要件を満たすものを選びます。そしてその中から、どれだけブランド費にお金をかけるのかを考えるのです。一番の倹約は当たり前ですが、その中で最も安いものを選ぶことです。

3−3.ものは大事に長く使う

買ったものは大事に長く使うことで、新たな出費を抑えることができます。ただし、何でも長く使えば良いというものではありません。ライフサイクルコストを考える必要があります。ライフサイクルコストとは、ものを買ってから捨てるまでにトータルでかかるコストのことを言います。簡単にいうと、修理や維持にかかる費用が新品を買うよりも安ければ、修理や維持費をかけて長く使い続けたほうが良いですが、新品を買ったほうが安い場合は、そうしたほうが金銭的には良いということです。基本的にはそれなりの値段がするものであれば、大事に長く使ったほうが新品を買うよりも安いと思います。ライフサイクルコストも考えながら、「ものは大事に長く使う」というのが倹約生活では重要です。

3−4.些細な出費に細心の注意を払う

大きな買い物はもちろんですが、些細な出費にも気をつけないといけません。例えば、毎日コンビニに寄ったついでに200円のお菓子をなんとなく買っていたとしましょう。「まぁ200円だからいいか」という感じで見過ごしがちの出費ですが、1ヶ月積み重なると6,000円の出費になります。そして、1年積み重なると7万2,000円。10年で72万円になります。この些細な出費を抑えることができていたら、10年後に72万円貯蓄できているのです。些細な出費こそ細心の注意を払いましょう。

3−5.誘惑を遠ざける

無駄な出費、些細な出費を抑えるためには、その誘惑となるものを遠ざけることも重要です。例えば、会社帰りに、コンビニでちょっとしたものを必要もないのに買ってしまう人は、コンビニがないルートを帰り道に選んでみると良いでしょう。衝動買いしてしまう人は、衝動買いした直後は反省していても、時間が経つとまた衝動買いしてしまいます。そのような誘惑に負けないためにも、そもそも誘惑には近づかないというのも大事なことです。

3−6.部屋は綺麗に、シンプルに

部屋に多くのものが存在し、片付けられていない人は不必要なものを買い過ぎる傾向にあります。一方で、部屋にものが少なく、綺麗に片付いている人は、無駄なものを買うことが少ないようです。その理由として考えられるのは、部屋にものが少なく、綺麗に片付けられている人は、その部屋の状態を変えることを恐れるということが挙げられます。新しいものを買うときには、部屋のどこに置くかも含め考え、ひとまず冷静になり、本当にそれを買う必要性があるのかを考え直します。しかし、部屋にものが多く、片付いていないとこのようなことを考えません。無駄なものを衝動買いしないためにも、部屋は綺麗に、シンプルにすることが大切です。

3−7.クレジットカードは年会費のかからない普通のカード

ゴールドカードやプラチナカード、ブラックカードなどの年会費のかかる特別なカードに憧れる人は多いと思います。ただし、よく考え直してください。これらの特別なカードの特典が、自分にとって有益なものでなければ、通常のカードで十分ではないでしょうか?その年会費を払っている分以上に自分に利益があるのであれば、その年会費は必要と考えらますが、多くの人が「ステータス」「見栄」という部分だけで、このようなカードに憧れているような気がします。ブランド品についてもそうですが、見栄を張るのはやめましょう。見栄を張っても良いことはありません。

4.まとめ

いままで、「節約するのキツイな~」と思っていた人も「倹約」とは何かを理解し、ここでまとめた「倹約の心得」を実践すれば、私ができるようになったように、確実に倹約できるようになります。そして、着実に貯蓄を増やすことができます。

下記記事で紹介した「貯金を成功に導く9つの手順」も実行すれば確実に貯金は増えていくでしょう。

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ただし、上記で挙げたような億万長者になりたければ、倹約をしているだけでは不十分です。彼らは倹約して確保したお金を投資し、貯蓄を増やしています。また別の記事で投資についてはまとめたいと思いますが、まず投資できるようになるために、倹約をして貯蓄を増やしましょう。さぁ、今日からあなたも倹約生活をスタートさせましょう。

<参考文献>

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