プラチナカードとは?メリットや入会基準・年収を徹底調査!

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今回は前回のブラックカードの記事(「ブラックカードとは?豪華特典や歴史、取得方法を徹底調査!」)に続いて、プラチナカードについて徹底調査をしました。

ブラックカードは無理でもプラチナカードなら手が届くのでは?と思われている方はいると思います。今回はそのプラチナカードのメリット・特典や入会基準・年収等について調査しまとめています。

実際に調べてみると、最近はインビテーションなしでも申し込みできるプラチナカードも増えてきており、ブラックカードに比べると圧倒的に取得のハードルは低いと言えます。ぜひ興味がある方は、この記事を読んでプラチナカードも検討してみてはいかがでしょうか?

目次

1.プラチナカードとは?

  • 1−1.プラチナカードはゴールドカードの上のグレードに位置するカード
  • 1−2.日本のプラチナカードの歴史
  • 1−3.プラチナカードの年会費はもちろんゴールドカードより高め

2.プラチナカードを所持するメリットは?

  • 2−1.プラチナカードの特典
  • 2−2.ゴールドカードで十分な人とは

3.プラチナカードを簡単比較

  • 3−1.三井住友VISAプラチナカード
  • 3−2.三井住友MasterCardプラチナカード
  • 3−3.ANA VISAプラチナ プレミアムカード
  • 3−4.シティ プラチナカード
  • 3−5.デルタ スカイマイル シティ プラチナVISAカード
  • 3−6.スルガVISAプラチナクレジットカード
  • 3−7.JCBザ・クラス
  • 3−8.JCBプラチナ法人カード
  • 3−9.JAL・JCBカードプラチナ
  • 3−10.ANA JCBカード プレミアム
  • 3−11.MUFGカード・プラチナ・アメリカン・エキスプレス・カード
  • 3−12.JAL アメリカン・エキスプレス・カード プラチナ
  • 3−13.セゾンプラチナ・アメリカン・エキスプレス・カード
  • 3−14.セゾンプラチナ・ビジネスアメリカン・エキスプレス・カード
  • 3−15.MileagePlusセゾンプラチナ・アメリカン・エキスプレス
  • 3−16.SBIプラチナカード
  • 3−17.アメリカン・エキスプレス・プラチナ・カード
  • 3−18.ダイナースクラブ プレミアムカード
  • 3−19.ANAダイナース プレミアムカード

4.プラチナカードの取得方法

  • 4−1.プラチナカードの入会基準、年収は?
  • 4−2.三井住友VISAプラチナカードの入会基準
  • 4−3.JCBザ・クラスの入会基準
  • 4−4.シティ・プラチナカードの入会基準
  • 4−5.アメリカン・エキスプレス・プラチナ・カードの入会基準
  • 4−6.クレジットヒストリーとプラチナカード発行されやすさの関係

5.まとめ

1.プラチナカードとは?

まずは、そもそもプラチナカードとは何なのか?ということについて書いていきたいと思います。

1−1.プラチナカードはゴールドカードの上のグレードに位置するカード

プラチナカードとは、クレジットカードの4グレードの中で上から2番目、ゴールドカードの上に位置するグレードのカードになります。カードの券面の色が白金(プラチナ)色であることが多いためこのように呼ばれています。(ただし最近は黒色のプラチナカードも増えています。)

図1:クレジットカードの4つのグレード

クレジットカードのグレード

1−2.日本のプラチナカードの歴史

海外では自己申請かつ年会費無料でプラチナカードを所有することができる国もありますが、日本国内発行のプラチナカードはプライオリティ・パスへの無料入会特典や入会を招待制にするなどして、高いステータス性を演出してきました。その中でもアメリカン・エキスプレス・プラチナ・カードやJCBザ・クラス、三井住友VISAプラチナカードは、審査基準も厳しく、国際基準でもかなり高いステータスのカードといえるでしょう。しかし、2010年以降、国内のプラチナカード需要の高まりに伴い、招待状なしで入会できるプラチナカードが相次いで誕生しており、クレジットカード会社の競争が激化、今では三井住友プラチナカード等も招待なしで入会申し込みが可能になっています。日本におけるプラチナカードの歴史は、1993年にアメリカン・エキスプレスが「プラチナ・カード」を発行したのがはじまり。その後、他社が相次いでプラチナカードを発行しています。(「プラチナ・カード」はアメリカン・エキスプレスが日本において商標登録しています。)

1−3.プラチナカードの年会費はもちろんゴールドカードより高め

プラチナカードの年会費は、ゴールドカードの上のグレードのカードであることからも分かる通り、ゴールドカードより高めに設定されている。大体相場としては3〜5万円の年会費のカードが多いようです。ゴールドカードよりも年会費が高い分、後述の特典が充実しているのですが、ゴールドカードよりも充実している特典はT&Eサービス関連が多いため、T&Eサービスのニーズが低い人には、この年会費は高いと思われる人も多いようです。

2.プラチナカードを所持するメリットは?

プラチナカードの高い年会費を払うのであれば、ゴールドカードで十分という方はいますが、それでもプラチナカードを所持している人はどのようなメリットを感じてプラチナカードを所持しているのでしょうか?

2−1.プラチナカードの特典

プラチナカードの特典の代表的なものを下記にまとめてみました。ゴールドカードとの大きな違いとしては、まずコンシェルジュサービスが付いているということでしょう。そしてゴールドカードに比べて高級T&Eサービスに関する特典が手厚くなっています。

<プラチナカードの主な特典>

  • 専用コンシェルジュサービス
  • 高級レストランの食事代が1名分無料に
  • スイートルームが半額に
  • クレジットカード会社から年に1回ギフトが届く

など

各種特典の詳細については別記事「ブラックカードとは?豪華特典や歴史、取得方法を徹底調査!」でも紹介していますので、合わせて読んでみてください。

2−2.ゴールドカードで十分な人とは

プラチナカードの強みは高級T&Eサービスに対する豊富な特典ですので、高級レストランや高級ホテルの利用をほとんどすることがない人はプラチナカードを所持していても大半の特典を活かしきれないと思います。そういう方は下手にプラチナカードを取得して高い年会費を払うよりもコストパフォーマンスの高いノーマルカードやゴールドカードを取得することをお勧めします。

3.プラチナカードを簡単比較

それでは、国内で発行されているプラチナカードにはどのようなものがあるのでしょうか?簡単に比較しまとめてみましたのでご紹介したいと思います。

3−1.三井住友VISAプラチナカード

  • 年会費:50,000円(家族会員:無料)
  • 発行元:三井住友カード
  • 招待状 :不要
  • 会員デスク:9:00~17:00
  • Priority Pass特典:有り(家族会員もプライオリティ・パスへ無料入会可能)

3−2.三井住友MasterCardプラチナカード

  • 年会費:50,000円(家族会員:無料)
  • 発行元:三井住友カード
  • 招待状 :不要
  • 会員デスク:9:00~17:00
  • Priority Pass特典:有り(家族会員もプライオリティ・パスへ無料入会可能)

3−3.ANA VISAプラチナ プレミアムカード

  • 年会費:80,000円(家族会員:4,000円)
  • 発行元:三井住友トラストカード
  • 招待状 :必要
  • 会員デスク:9:00~17:00
  • Priority Pass特典:有り(家族会員もプライオリティ・パスへ無料入会可能)

3−4.シティ プラチナカード

  • 年会費:35,000円(家族会員:無料)
  • 発行元:シティカードジャパン
  • 招待状 :不要
  • 会員デスク:24時間
  • Priority Pass特典:有り

3−5.デルタ スカイマイル シティ プラチナVISAカード

  • 年会費:40,000円(家族会員:無料)
  • 発行元:シティカードジャパン
  • 招待状 :不要
  • 会員デスク:24時間
  • Priority Pass特典:なし(世界50カ所以上に設置されたデルタ航空「デルタ スカイクラブ」ラウンジを年6回まで無料利用できるスカイクラブインビテーションカードは付いてきます。)

3−6.スルガVISAプラチナクレジットカード

  • 年会費:60,000円(家族会員:無料)
  • 発行元:スルガ銀行口座所有者のみに発行
  • 招待状 :必要
  • 会員デスク:調査中
  • Priority Pass特典:調査中

3−7.JCBザ・クラス

  • 年会費:50,000円(家族会員:無料)
  • 発行元:JCBおよびJCBグループ(さくらカード等)
  • 招待状 :必要
  • 会員デスク:9:00~17:00
  • Priority Pass特典:有り

※ブラックカードに位置付けられることも多いカードです。別記事「JCB THE CLASSの特典、取得方法・体験談【まとめ】」「ブラックカードとは?豪華特典や歴史、取得方法を徹底調査!」も合わせて読んでみてください。

3−8.JCBプラチナ法人カード

  • 年会費:30,000円(家族会員:6,000円)
  • 発行元:JCB
  • 招待状 :不要
  • 会員デスク:9:00~17:00
  • Priority Pass特典:有り

3−9.JAL・JCBカードプラチナ

  • 年会費:31,000円(家族会員:15,500円)
  • 発行元:JCB
  • 招待状 :不要
  • 会員デスク:9:00~17:00
  • Priority Pass特典:有り

3−10.ANA JCBカード プレミアム

  • 年会費:70,000円(家族会員:4,000円)
  • 発行元:JCB
  • 招待状 :不要
  • 会員デスク:9:00~17:00
  • Priority Pass特典:有り

3−11.MUFGカード・プラチナ・アメリカン・エキスプレス・カード

  • 年会費:20,000円(家族会員:1名無料。2名目以降3,000円)
  • 発行元:三菱UFJニコス(MUFGカード)
  • 招待状 :不要
  • 会員デスク:24時間
  • Priority Pass特典:有り(家族全員もプライオリティ・パスへ無料入会可能)

3−12.JAL アメリカン・エキスプレス・カード プラチナ

  • 年会費:31,000円(家族会員:15,500円)
  • 発行元:三菱UFJニコス(MUFGカード)
  • 招待状 :不要
  • 会員デスク:24時間
  • Priority Pass特典:有り(家族全員もプライオリティ・パスへ無料入会可能)

3−13.セゾンプラチナ・アメリカン・エキスプレス・カード

  • 年会費:20,000円(家族会員:3,000円)
  • 発行元:クレディセゾン
  • 招待状 :必要
  • 会員デスク:24時間
  • Priority Pass特典:有り

3−14.セゾンプラチナ・ビジネスアメリカン・エキスプレス・カード

  • 年会費:20,000円(家族会員:3,000円)
  • 発行元:クレディセゾン
  • 招待状 :不要
  • 会員デスク:24時間
  • Priority Pass特典:有り

3−15.MileagePlusセゾンプラチナ・アメリカン・エキスプレス

  • 年会費:36,000円(家族会員:3,000円)
  • 発行元:クレディセゾン
  • 招待状 :不要
  • 会員デスク:調査中
  • Priority Pass特典:なし

3−16.SBIプラチナカード

  • 年会費:30,000円(家族会員:1名無料。2名目以降5,000円)
  • 発行元:SBIカード
  • 招待状 :不要
  • 会員デスク:24時間
  • Priority Pass特典:有り

3−17.アメリカン・エキスプレス・プラチナ・カード

  • 年会費:130,000円(家族会員:無料)
  • 発行元:アメリカン・エキスプレス
  • 招待状 :必要
  • 会員デスク:24時間
  • Priority Pass特典:有り(家族会員もプライオリティ・パスへ無料入会可能)

3−18.ダイナースクラブ プレミアムカード

  • 年会費:130,000円(家族会員:無料)
  • 発行元:ダイナースクラブ
  • 招待状 :必要
  • 会員デスク:24時間
  • Priority Pass特典:有り(家族会員もプライオリティ・パスへ無料入会可能)

※ブラックカードに位置付けられることも多いカードです。別記事「ブラックカードとは?豪華特典や歴史、取得方法を徹底調査!」も合わせて読んでみてください。

3−19.ANAダイナース プレミアムカード

  • 年会費:155,000円(家族会員:無料)
  • 発行元:ダイナースクラブ
  • 招待状 :必要
  • 会員デスク:24時間
  • Priority Pass特典:有り(家族会員もプライオリティ・パスへ無料入会可能)

4.プラチナカードの取得方法

ここからは、プラチナカードの取得方法について調査した内容をまとめていきたいと思います。

4−1.プラチナカードの入会基準、年収は?

プラチナカードはゴールドカードの上のグレードに位置するカードですので、当然、入会基準もゴールドカードの入会基準よりも高く設定されています。プラチナカードの利用可能枠は原則300万円以上のカードが多いため、プラチナカードの取得には、年収およびクレジットヒトストリーが重要視されるようです。

クレジットカードを発行する際に、クレジットカード会社は年収や年齢等の情報から申込者の支払い可能見込み額を算出して審査をしていますが、主に下記の式で計算されます。

<支払い可能見込み額の計算式>

  • 支払い可能見込み額(利用可能枠)=年収-生活維持費-債務残高(銀行・住宅・自動車ローンは対象外)

生活維持費については経済産業省は以下の目安を示しています。

図2:生活維持費について

生活維持費について

※住宅の建設若しくは購入に必要な資金(住宅ローン)の借入がある場合、「持家なし」とみなして算定すること

資料:「改正割賦販売法施行規則の骨子(2008年12月)」(経済産業省商務流通グループ取引信用課)

上記の式で計算してみると、例えば4人世帯で、持ち家なし、債務残高(ショッピングリボ払いの残高など)60万円の場合、生活維持費は年間240万円となるため、利用可能枠300万円以上が算出されるには、年収600万円以上が必要になるということになります。ただし、クレジットカード入会の際に記入する「年収」はあくまでも自己申告のため、クレジットカード会社は申し込み人の年齢、勤務先の事業規模、勤続年数、および勤務形態などから大体の年収を推定していると考えられます。このような仕組みを理解しておくとプラチナカードが発行されるかは各カード会社の利用可能枠からおおよそ検討がつくかもしれません。

4−2.三井住友VISAプラチナカードの入会基準

三井住友が招待制だったころの公開していた入会基準は「三井住友VISAゴールドカードを1年以上お持ちで、満35歳以上の方が対象」とされていました。入会時の利用可能枠は500万円と設定されていましたので、上記で説明したロジックにより、大体必要な年収は800万円以上だったと思われます。ただし、2010年のリニューアル以降はインビテーション制ではなくなり、申し込み資格が「満30歳以上、安定継続収入のある方」となり、入会時の利用可能枠も「原則300万円以上」に下がっていることから年収600〜700万円程度の方でも発行される可能性は高いでしょう。

4−3.JCBザ・クラスの入会基準

JCBザ・クラスが入会申し込みができた時期に公表していた入会基準は、JCB会員の場合「年齢40歳以上、年収1,200万円以上で、勤続年数10年以上の役員・管理職の方(自営の方は、営業年数10年以上の経営者)。かつJCB入会歴3年以上、年間100万円以上のショッピング利用実績が2年以上で、JCB会員規約を遵守されている方。」となっていました。また、JCB会員でない場合は、「年齢40歳以上、自家保有で年収1,500万円以上、資本金5,000万円以上の企業に10年以上継続勤務の役員・管理職の方(自営の方は、営業年数10年以上の経営者)」となっていました。現在では、年齢については満30歳以上に引き下げられているようで、さらに100万円以上のカード利用を3年以上続けるとインビテーションが届くようなので、年収のハードルは以前よりも下がっている可能性が高いです。詳細は別記事の「JCB THE CLASSの特典、取得方法・体験談【まとめ】」を読んでみてください。

4−4.シティ・プラチナカードの入会基準

シティ・プラチナカードのサイトには「カード発行クイック診断」というものがあり、実際にこのクイック診断を試してみたところ「25歳以上で、年収400万円以上」であれば「発行可能と思われます」という診断結果でした。プラチナカードの中でも比較的入会しやすいプラチナカードといえるでしょう。

4−5.アメリカン・エキスプレス・プラチナ・カードの入会基準

日本で入会基準はアメリカン・エキスプレス社からは明示されてはいませんが、海外ではインビテーションなしで入会できる国もあり、その場合の入会基準から考えると年収700〜800万円以上というのが目安と考えられます。(イギリスでの入会基準は「18歳以上かつ年収4万ポンド以上」。オーストラリアでの入会基準は「19歳以上かつ年収10万豪ドル以上」)

4−6.クレジットヒストリーとプラチナカード発行されやすさの関係

例えばJCBカードの場合、会員数約300万人のうち、「年間ショッピング100万円以上かつ支払い延滞なし」というプラチナカードの条件をクリアする会員が30万人いたとしましょう。その人たちにインビテーションを送るとするとざっと3億円程度の費用がかかります。そのうち1%の3000人がプラチナカード入会するとした場合に、年会費の収入は1億5,000万円程度です。そのように考えると年収やショッピング金額の条件をクリアしている人全員に誰でも構わずインビテーションを発行していたら赤字になる可能性が高くなってしまいます。そうなると、やはりプラチナカードの特典のニーズが高そうなユーザーに優先的にインビテーションを送っていくことになるでしょう。よって、クレッジットヒストリーにおいて、高級T&Eサービス(高級レストランや高級ホテル、海外旅行など)の利用頻度が高いユーザーから優先的にインビテーションは発行されるのです。

5.まとめ

今回はプラチナカードについていろいろまとめてみましたが、いかがでしたでしょうか?前回まとめたブラックカードと今回まとめたプラチナカードについては一部のカードがブラックカードともプラチナカードとも分類されるように大きな差はないように思われますが、プラチナカードとゴールドカードには大きな差があることがわかりますね。ただし、ゴールドカードとの大きな違いは高級T&E系特典に偏っているため、プラチナカードを取得したからといってT&Eサービスニーズが低い人は、あまりメリットを感じないでしょう。とはいえプラチナカードはブラックカードと同様にステータスを求める人たちからは人気があるようですので、興味がある方はこの記事を参考にして取得を検討されてみてはいかがでしょうか。

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