引越しを安く済ませる8つの方法と交渉のコツ【決定版】

i_引っ越しを安く済ませる方法を徹底解説【決定版】
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先日は、引越しの安い時期に関する記事「引越し料金が安いオススメの時期とは?【徹底調査】」を書きましたが、今回は時期だけではなく、引越しを安く済ませるコツや方法を全般的に書いていきたいと思います。

引っ越したあとの新生活には、何かとお金がかかります。そこでなんとか抑えたいのが引越し費用だと思いますが、引越し業者に値引き交渉をしたって、簡単に費用が下がるわけありません。引越しを安く済ませるためのコツがあるのです。今回はそのような引越しを安く済ませるためのコツや方法について徹底調査し、まとめてみましたので、ぜひ今後引越しを考えている方は参考にしていただければと思います。

目次

1.引越し料金を安くするための8つの方法

  • 1-1.安い時期を選んで引っ越しする
  • 1-2.時間に余裕があれば、作業の開始時間は指定しない
  • 1-3.不用品を処分する
  • 1-4.自分で引っ越しの荷造りをする
  • 1-5.ダンボールが無料の引越し業者をなるべく選ぶ
  • 1-6.荷物が少ない場合は単身パックを利用すべし
  • 1-7.長距離の引っ越しは「混載便」が安くなる
  • 1-8.長距離で荷物が少ない場合は、「帰り便」という手も

2.引越し業者に値引き交渉する際のコツ

  • 2-1.引越し業者に値引き交渉する際の流れ
    • 2-1-1.引越し金額の相場を知る
    • 2-1-2.一括見積もりサイトから大手だけではなく中小の業者も含む合計3社の見積もりを取る
    • 2-1-3.可能な限り同じ日に訪問見積りをとる
  • 2-2.見積もりを出してもらうのは引っ越す前の早い時期が良い

3.まとめ

1.引越し料金を安くするための8つの方法

引越し料金を安くするためには引越し業者との交渉の仕方ももちろん重要ですが、交渉の前に引越し料金を抑えるためにやっておくべきことや交渉を有利に進めるためにやっておいたほうが良いことが存在します。まずはそれらの引越し料金を安くするための下記の方法についてご紹介していきたいと思います。

<引越し料金を安くするための8つの方法>

  • 安い時期を選んで引っ越しする
  • 時間に余裕があれば、作業の開始時間は指定しない
  • 不用品は可能な限り処分する
  • 自分で引っ越しの荷造りをする
  • ダンボールが無料の引越し業者をなるべく選ぶ
  • 荷物が少ない場合は単身パックを利用すべし
  • 長距離の引っ越しは「混載便」が安くなる
  • 長距離で荷物が少ない場合は、「帰り便」という手も

 

1-1.安い時期を選んで引っ越しする

別記事「引越し料金が安いオススメの時期とは?【徹底調査】」で書いた通り、まず引越し料金を安く抑えるためのポイントとしては、引越しが少ない時期に引越しをすることが重要となります。いくら荷物が少なくても、短距離の移動だったとしても、引越し業者のピーク時に依頼をすれば、料金が上がるのは必然と言ってよいでしょう。

下図に月別の引越し料金の変動傾向についてまとめます。需要と供給の関係から基本的には引越しする人が多い3〜5月のゴールデンウィークまで、夏休みの7〜8月、秋の転勤シーズン9月末〜10月、年末休みに入る12月末あたりは引越し料金が高くなる傾向にあります。逆に、引越し料金が安くなる傾向にあるのは、引っ越す人が少なくなる5月ゴールデンウィーク明け〜6月、11月あたりになります。引越し料金を安くするためには、まずはこれらの時期に引越しすることを検討したほうがよいでしょう。

図1:月別の引越し料金の変動について

月別の引越し料金の変動について

1-2.時間に余裕があれば、作業の開始時間は指定しない

日付だけではなく、引越しの時間を引越し業者に任せることで、引越し料金を安くすることもできます。引越し業者としては、自分たちの都合で引越しの時間を決めることができるので、美味しい案件ということで料金が安く設定されています。引越し業者によっては最大で半額くらい安くしてくれる場合もあるようです。ただし、引越し時間を引越し業者に任せるということは「後回しにしても良い」ということなので遅い時間になってしまったり、前日に連絡があって「明日の朝一で」ということだってあったりします。時間に余裕がある人であれば、このような選択肢もあるでしょう。

1-3.不用品は可能な限り処分する

次に重要になってくることは、引越し前に不用品を処分し、引越しの荷物を減らすことです。引越しの荷物を減らすことができれば、引越し作業に関わる人や車両の規模を抑えることができるため、料金を抑えられる可能性が高まります。さらに引越しの前に不用品を処分しておけば、引越しの荷造りや引越し後の荷物の開封等にも時間がかからず、新居の空間も有効に使うことができ、効率的に引越しすることが可能です。

<引越しを機に処分したほうが良いもの>

  • 明らかに不要なもの:即刻処分しましょう
  • 今後使うかもしれないと思って捨てられないもの:今後使う予定が現時点ないのであれば処分しましょう。
  • 昔使っていて今は使っていないもの:愛着があっても使わなければ意味がありません。処分しましょう。
  • 思い出の品:その物自体がなくても思い出が心の中にあればよいというものは、思い切って処分しましょう。
  • 高かったので捨てにくいもの:昔高い値をしたものも現在価値は大体下がっています。どうしても捨てられないのであれば、リサイクルショップで買い取ってもらいましょう。
  • その他捨てるのを迷うもの:捨てるか迷う時点で捨てたほうが良いものの可能性が高いです。どうしても捨てられないのであれば1週間後にあらためて絶対に必要かを判断する機会を設けて、必要でなければ思い切って処分しましょう。

 

ただし、実は荷物量を減らしてもトラックサイズが変わらない可能性もあります。それはどのような場合かというと1日で複数件の引越しを一つのトラックで行う場合は多くありますが、その場合に1件目で必要なトラックが4トントラックだった場合、あなたの引越しでは2トントラックで十分だったとしても4トントラックを使わないといけない状況であれば、値段は4トントラックのままということがあります。これは運ですのでどうすることもできませんが、どちらにせよ不要なものを引越しあとに捨てるのも面倒なので、引越しを機に処分してしまいましょう。

1-4.自分で引っ越しの荷造りをする

引越しの荷造りは、基本的に自分で行う人が多いとおもいますが、有料サービスで荷造りをしてもらうことも可能です。荷造りに関しては基本的には人任せにせず、自分で行った方が引越し料金も抑えることができますし、荷造りしながら不用品も処分することができるので、自分で荷造りをすることをおすすめします。ただし、不用品を処分しながら荷造りをすることを考えるとある程度余裕を持って荷造りに取り組むことをおすすめします。下図に荷造りにかかった平均の日数を示します。不用品の処分をしながらの荷造りを考えている人は下図平均よりも多くの日数を想定して、荷造りを開始しはじめるとよいでしょう。

図2:引越しの荷造りにかかった日数について(n=2,888件)

引越しの荷造りにかかった日数について

引用:引越し時の荷造りに関する調査|引越し見積りサイト【引越し侍】

1-5.ダンボールが無料の引越し業者をなるべく選ぶ

「あれ?ダンボールって引越し業者から無料でもらえるんじゃないの?」と思っている方が多くいると思いますが、実はダンボールは引越し業者によっては有料というところもあります。ダンボールにお金をかけるのなんてもったいないと思いますので、可能な限りダンボールを無料で提供してくれる引越し業者を選びましょう。

では、ダンボールを無料で提供してくれる引越し業者はどんなところがあるのでしょうか?詳細は各引越し業者に確認する必要がありますが、荷造り用のダンボールを無料で提供してくれる主な引越し業者は下記になります。無料と言ってももらえるダンボール数は限られています。もしこの無料上限の個数を超える荷物がある場合には、処分することを考えることが効率的です。

図3:ダンボール無料の主な引越し業者

ダンボール無料の主な引越し業者

※各引越し業者のコースや荷物の量によって無料ダンボール枚数等が変動しますので、詳細は各引越し業者にご確認ください。

引用:ダンボール無料の引越し業者10社を徹底比較※最大70枚!【引越し料金LAB】

時々、ネットで「自分でダンボールを用意したほうが引越し料金が安くなる」と紹介している記事があったりしますが、引越し料金を安くしたい場合は、自分でダンボールを用意しないほうが良いと思います。自分でダンボールを用意する場合には大抵、スーパー等でダンボールを集める人が多いと思いますが、実はスーパーのダンボールはサイズが小さかったり、必要な時に限って在庫が少なかったり、いざ自分で用意しようと思った時に十分な数集められないことが多いようです。よって、引越し業者も「ダンボールは自分で用意する!」という人に対しては、当日のリスクを考えて、高く見積もることが多いようです。なので、ダンボールは自分で用意しようとせずに、ダンボールが無料の引越し業者に頼みましょう。

また、引越し業者によっては、訪問見積りの際に、契約していないのに「うちの引越し業者で引越しすることが決まっているアピール」的な感じで、ダンボールを置いていくことがあります。これはその引越し業者に引越しを頼むのであれば良いですが、そうではない場合は返すのが面倒なので、持って帰ってもらいましょう。

1-6.荷物が少ない場合は単身パックを利用すべし

一人暮らしの人には「単身パック」なるお得な料金プランを用意している引越し業者があります。この「単身パック」だと安い引越し業者であれば1万円程度からで引越しが可能だったりします。ただし、単身パックには荷物の量やサイズにいろいろ条件があったりするので、詳細はちゃんと確認してから申し込むようにしましょう。

1-7.長距離の引っ越しは「混載便」が安くなる

長距離の引越しには「混載便」というお得なプランがあります。このプランは簡単に説明すると同じ方面の引越し荷物を配送センター等でひとまとめにして、大型のトラック等でまとめて運ぶことで1件あたりのコストを安く抑えるプランです。ただし、同じ方面に引越しする人の荷物を集めてから(可能な限りトラックのキャパがいっぱいになるまで)の輸送になるので、荷物が届くまでにかなりの時間がかかる場合もありますので、この点は注意しましょう。

1-8.長距離で荷物が少ない場合は、「帰り便」という手も

長距離の引っ越しで荷物が少ない場合には、「帰り便」というお得なプランもあります。「帰り便」とは長距離の引っ越しで荷物を降ろして空になったトラックが帰るのに便乗して、荷物を運んでもらうプランになります。引越し業者としても空のトラックでただ帰ってくるだけではなく、その際に荷物を運んで稼げるのであれば好都合というわけで、お得な料金で荷物を運んでくれることになります。ただし、この「帰り便」はいろいろな条件があります。一つ目の条件としては、引っ越し日は引っ越し業者のお任せになります。いつこのような「帰り便」が発生するかわかりませんから、発生するまで引っ越し日が分かりません。二つ目に「帰り便」を利用する場合には訪問見積もりに来てくれない場合があるため、電話等で荷物量を伝えるのですが、実際の荷物量が多い場合には最悪運べないという事態に陥ってしまうため、荷物量が少ないということを条件にしている引っ越し業者が多いようです。三つ目に事前にダンボールを調達して自分で荷物の梱包を行うことを条件にしていることもあるようです。詳細については各引っ越し業者に問い合わせてみましょう。

2.引越し業者に値引き交渉する際のコツ

上記のように引越し業者に値引き交渉する前にやっておいたほうが良いことを押さえつつ、ここからは値引き交渉の際のコツについてご紹介したいと思います。

2-1.引越し業者に値引き交渉する際の流れ

引越し業者に値引き交渉する際の王道の流れは下記のような感じになります。一つずつ詳細について説明していきたいと思います。

<引越し業者に値引き交渉際の流れ>

  1. 引越し金額の相場を知る
  2. 一括見積もりサイトからできる限り大手だけではなく地元密着の合計3社の見積もりを取る
  3. 可能な限り同じ日に3社訪問見積りをとる
  4. 値引き交渉
  5. 納得できる金額であれば契約する

 

2-1-1.引越し金額の相場を知る

これは何でもそうですが、相場が分からなければ値引きの交渉はしようがありません。相場が分かって初めて「もっと値引きできるはずだ」とか「もうこれ以上の値引きは厳しそうだ」という判断ができるのです。相場を知らないと逆に騙されてしまう可能性もあるので、まずは引越し金額の相場を知りましょう。下記に引越し金額の一般的な相場を示します。

図4:引越し金額の相場

引越し金額の相場

2-1-2.一括見積もりサイトから大手だけではなく中小の業者も含む合計3社の見積もりを取る

引越し金額の相場が分かったら「一括見積もりサイト」で見積もりをとるのですが、このときに大手だけではなく、地元密着の中小の引越し業者にも見積もり依頼するのがポイントになります。大手は人手や安心感がありますが、地元密着の中小の引越し業者は柔軟・誠実に対応してくれることが多く、金額も大手より安めに提示してくれることが多いです。よって、大手だけではなく、このような中小の引越し業者にも見積もりを取っておくことで値引きの可能性を計ることが可能です。

2-1-3.可能な限り同じ日に訪問見積りをとる

続いて、一括見積もりをとった引越し業者に訪問見積もりに来てもらうわけですが、その場合、同じ日に訪問見積もりしてもらうのが理想です。日にちが空いてしまうと最初の頃に訪問見積もりを出してもらった業者が催促の電話をかけてきたり、交渉に時間がかかると「見込みが薄い」として、引越し業社が好条件を提示してくれなくなったりします。1日にまとめて3社に訪問してもらい「良い条件を出してくれたら今日中に決める」と言って、業者の値引きモチベーションを上げましょう。そして納得のできる条件を出してきた引越し業社がいれば、その日のうちに契約してあげましょう。また、1日にまとめることによって値引き交渉の精神的な負担が少なくて済むというのも1日にまとめたほうが良い理由だったりします。

2-2.見積もりを出してもらうのは引っ越す前の早い時期が良い

見積もりは、引っ越し間近になってから依頼するよりも、引っ越し前の早い時期に依頼してしまったほうがお得になることが多いです。引越し業者も十分準備でき、予約もまだ埋まっていないため、安い見積もりを出してしまいがちなのです。一度安い見積もりを出してしまうとそのあと値上げしにくいので、早い時期に見積もりは依頼しておくに限ります。

3.まとめ

今回は、「引越し料金が安いオススメの時期とは?【徹底調査】」に続いて、引越し料金を安くするための方法全般をまとめてみましたがいかがでしたでしょうか?値引き交渉はもちろん重要なのですが、その前に引越しを機に不用な物を処分したり、そもそも引越しする人が少ない時期を狙うなど、値引き交渉前の引越し料金を下げるための基本事項を押さえるだけでも引越し料金を大きく抑えることが可能です。ぜひ、これから引越しされる方は参考にしてみてください。この記事がこれから引越しをする方の少しでも役に立てば嬉しいです。

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